映画「アベンジャーズ」を見たのでレビューします。
地球を守るスーパーヒーロー
宇宙空間に飛ばされたロキが地球を狙う宇宙人と手を組んで侵略を始めます。
そこで立ち上がった危険を察知したS.H.I.E.L.D.のニック・フューリーは、一度凍結させた“アベンジャーズ計画”を発動させます。
これでスーパーヒーローたちが集合します。
それまで個々で活動していたスーパーヒーローが一堂に会する本作は、多くの人々を虜にする“クロスオーバー”と呼ばれる一大イベントで多いに盛り上がりました。
単独で活躍していたスーパーヒーローが一つの画面に収まった時の感動は、長年待っていたファンの間で歴史的な出来事として大いに話題となりました。
それぞれの出自はすでに個々の映画で描かれていますので、本作で集まった彼らの強烈な個性が一つの作品に収まるだけでも満足してしまいます。
地球を狙う策士ロキ
S.H.I.E.L.D.が研究していたキューブを利用して仲間を増やし、手を組んだ宇宙人を地球に引き入れようとするロキの存在が非常に大きいです。
真正面からぶつかれば、ロキ一人ではスーパーヒーローたちには勝てません。
しかし、トリックスターと呼ばれたロキというキャラクターは、様々な策を立てて世界を代表する頭脳や兵士たちの裏を掻いていきます。
あのすべてを見透かされるロキの笑顔は、彼が企んでいる悪い事を象徴していました。
捕まえるのが難しいと思われたロキがあっさりと降参した時、彼の浮かべている表情にはどこか余裕があって、何かをやるという期待感を持たせてくれます。
特にその目的を見つけた時の笑顔は忘れられません。
結束したスーパーヒーローの強さ
ロキの罠で暴走するハルクを発端にチームは瓦解してしまい、その狙いであった宇宙人を地球に引き入れる事に成功します。
そこで立ち上がったキャプテン・アメリカはチームを統制し、地球を侵略する宇宙人に対抗する作戦を瞬時に考え出し、適材適所にキャラクターを配置するシーンは感動モノです。
原作に敬意を表したキャラクターたちの個性を上手く活かし、派手なアクションシーンを分かりやすく表現する製作陣の上手さが終始光っていました。
威圧するロキを地面に何度も叩きつけるハルクのシーンは、シリアスな中にもコミカルな表現を目指した監督のすべてが詰まっていた秀逸な演出でした。
スーパーヒーローたちの長所を上手く活かした本作は名作です。