光と影を壊す異物!「新感染 ファイナル・エクスプレス」をレビュー

光と影を壊す異物!「新感染 ファイナル・エクスプレス」の視聴レビューです。

韓国社会の格差を吹き飛ばすゾンビ

主人公のソグは典型的な仕事人間で、母親と一人娘のスアンと暮らしています。

韓国では勝ち組で裕福な生活をしていますが、その根本的なところには他人を絶対に信用せず、自分さえ良ければいいという信念を持っています。

その一方で労働者階級のサンファは身重の妻との旅行を楽しんでいます。

韓国では決して勝ち組とは言えないが、妻との小さな幸せで満足していますが、勝ち組であるソグに人を騙して得た金で生きる人間として見下していました。

そんな中で突然のゾンビウイルスの感染者たちが高速鉄道に侵入しますと、そこには格差社会など関係ない全員が同じように人間を襲っていく構図がありました。

しかしながら、ここで本当の人間性が出て、ソグとサンファの違いが如実に表現されているのが非常に面白いです。

真っ直ぐに生きる男の中の男

労働者階級のサンファは高速鉄道に侵入した感染者たちから、身重の妻を守りながら逃亡していきます。

当初は自分たちだけを守ろうとしますが、冷静に状況を見極めて協力が必要だと判断して周囲の人間と力を合わせ感染者たちを食い止めていきます。

まさに頼れるリーダーという姿が強く印象に残りました。

何より演じているマ・ドンソクの男気溢れる容姿、その熱意が伝わってきます。

彼が主人公と言っても過言じゃないぐらい、みんなを引っ張ってきました。

それもすべてが妻やソグの娘を守ろうという男の勤めを当然のようにやってのける姿が格好良く感じられました。

クズだった男が命を懸けて成長

主人公のソグは労働者階級のサンファから毛嫌いされる人物であり、彼自身も認めている一方で所詮は他人として考えています。

高速鉄道が感染者たちの襲撃を受けると、いち早く娘を見つけ出すと、何より先に自分たちが助かる方法を模索していきます。

確かに生き残る為には必要な事ですが、男気あるサンファと比べると共感ができないタイプの主人公になってしまいます。

しかし、そんなソグが目の前で自らの命を犠牲にして他人を助けていく人々を見て、自分の中にあった悪意が消え去っていき、いつしか他人の為に動き出すまでの過程が感動的です。

それまで他人は他人と切り捨てていた男とは思えないほど、ラストでは他人を助けた事で満足感を得る笑顔は格差を吹き飛ばすインパクトがありました。

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