理不尽な暴力には正義の武術!「カンフーハッスル」をレビュー!

理不尽な暴力には正義の武術!「カンフーハッスル」の視聴レビューです。

貧困地区に潜んでいた三人の達人たち

本作の舞台となる豚小屋砦と呼ばれる貧困地区には多くの人が住んでいますが、そこに暴力組織“斧頭会”が立ち入った事で住民たちが脅されます。

そこで立ち上がった住民だった三人の達人が正体を暴いて暴力組織を倒していくシーンは非常に見応えのあり、それぞれの流派を使ったアクションは楽しめます。

普段は運び屋の力仕事をする寡黙な十二路譚腿の達人、仕立屋でオネエな洪家鐵線拳の達人、粥麺屋で英語が堪能な五郎八卦棍の達人たちはキャラクターも非常に濃いです。

豚小屋砦を助けた三人が追い出される結果になりますが、お互いに手合わせする場面は緊張感とコミカルさが上手く表現されていました。

大家たちは名の知れた達人

実は達人だったという二段オチは非常に面白いです。

三人の達人が殺し屋業界で№1である古琴波動拳の達人に倒され、それを前にして隠していた正体を暴いた大家夫妻が強烈な存在感を出しています。

夫は太極拳の達人で古琴波動拳の攻撃を難なく受け流す動きは、華麗さとムダのない動きに目を奪われてしまいます。

そこに獅咆哮の達人で妻がトドメの大声ですべてを吹き飛ばす演出は、まさに本作を象徴するような迫力ある破壊力です。

解き放たれた野獣と覚醒した主人公

殺し屋業界の伝説的な男、火雲邪神が斧頭会によって脱獄させられ、豚小屋砦の大家たちを倒そうとする画策します。

見た目は小汚いオジサンだが、至近距離で発射した弾丸を素手で掴むほどの実力者である火雲邪神はとてつもなく強く、圧倒的な力で大家夫婦を追いつめるシーンはハラハラします。

そして、立ち上がった主人公のシンが幼い頃に抱いていたヒーローとして覚醒し、襲って来る斧頭会の組員たちを倒していく姿は非常に格好良かったです。

最後にシンと火雲邪神との対決は本作で随一の派手さとアクションを見せつけてくれます。

それまで冴えないチンピラだったシンが、火雲邪神の放った一撃で閉じていた脈の流れが覚醒され、誰よりも強い達人に生まれ変わる姿は、以前とは別人のように感じさせるほど落ち着きのある佇まいでした。

ラストの戦いではお互いに全力を出し切るが、最後にシンが見せた圧倒的な力もさる事ながら、許す心を見せる一面は優れた達人のあるべき姿だと分からせてくれました。

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